『とりあえず作ったホームページ』が会社をダメにした話
ホームページは公開後の修正で変わる
大きなリニューアルをしなくても、キャッチコピー、実績、問い合わせ導線を少し見直すだけで反応が変わることがあります。今回は、実際によくある中小企業の事例をもとにご紹介します。
とある中小企業の話
千葉県で設備工事を行っている、従業員6名の会社の話です。創業して10年。仕事のほとんどは既存の取引先からの紹介でした。
ただ、社長はこう感じていました。
「そろそろ新規も取りたいな…」
そこでホームページを作ることにします。
安く作ったサイト
制作を依頼したのは、知人経由で紹介されたフリーランス。費用は15万円。テンプレートを使った簡易的なサイトでした。
内容はこんな感じです。
- トップページに会社名と写真
- 「事業内容」の簡単な説明(3行)
- 会社概要
- お問い合わせフォーム
そしてキャッチコピーはこれ。
「高品質な施工を提供します」
一見、問題なさそうに見えます。ただ、この時点で“ズレ”は始まっていました。
なぜ失敗したのか
放置
ホームページ公開後、社長はこう思っていました。
「これでそのうち問い合わせ来るでしょ」
ですが、現実は違いました。
公開から3ヶ月。問い合わせは0件。
Googleアナリティクスを確認すると、月間アクセス数はたったの37件。
しかもそのほとんどが、
- 自社名検索
- 取引先が確認のために見たアクセス
つまり、新規客はほぼ見ていない状態でした。
誰にも見られない
さらに問題は中身です。
実際にトップページを見ると、
- 何の工事が強いのか分からない
- 対応エリアが書いていない
- 施工実績が1件もない
- 問い合わせする理由がない
極めつけはキャッチコピー。
「高品質な施工を提供します」
この言葉、どの会社でも言えます。
つまり、“選ばれる理由が1つもない”状態でした。
転機(改善)
そんな中、社長から相談を受けてホームページを一緒に見直すことになりました。
大きなリニューアルではありません。やったことは、ほんの小さな修正です。
小さな修正
実際に手を入れたのはこの3つだけです。
- ① キャッチコピー変更
-
Before:高品質な施工を提供します
After:千葉県の防火扉・スチールドア修理なら最短1日対応
- ② 実績を3件追加
-
- 商業施設の防火扉修理(写真付き)
- マンションのドアクローザー交換
- 工場の大型扉修繕
※スマホで撮った写真でもOK
- ③ CTA(問い合わせ導線)を変更
-
Before:お問い合わせはこちら
After:「今すぐ対応可能か確認する(無料)」
キャッチ変更の意図
特に大きかったのがキャッチコピーです。
変更前は“会社目線”。変更後は“ユーザーの悩み目線”。
- 地域 → 千葉県
- 内容 → 防火扉・スチールドア
- 強み → 最短1日
これを明確にしました。
結果
修正から2週間後、変化が出ます。
- 問い合わせ増加
-
月間アクセス:37 → 112
問い合わせ:0件 → 3件
そのうち1件は、商業施設からの修理依頼(約35万円の案件)でした。
さらに3ヶ月後。
- 月間アクセス:約300
- 問い合わせ:月5〜6件
紹介以外の新規が安定して入るようになりました。
まとめ
この事例で変えたのは、たったこれだけです。
- キャッチコピー1行
- 実績3件
- 問い合わせボタンの文言
デザインも、構成もほぼそのまま。
それでも結果は大きく変わりました。
最後に
ホームページは「作った時点」で完成ではありません。
むしろ、
“公開してからの修正”がすべてです。
もし今、
- 問い合わせが来ない
- アクセスが少ない
- 何を直せばいいか分からない
そう感じているなら、大きく作り直す必要はありません。
まずは、1箇所だけでも変えてみること。
そこから結果は変わり始めます。